「お客様にピッタリの蓄電池をご提案する」ことをモットーに、エネタウン.jpを運営しています。
蓄電池やV2Hをご検討の方とのやり取りだけではなく、エネルギーに関する記事の執筆や監修を通して、卒FIT後の太陽光発電について皆様のお役に立てるよう、日々業務に取り組んでいます。
特に難しい「補助金についての解説」は、わかりやすくを念頭に、伝える努力をしております。 エネルギーの事ならいつでもお気軽にご相談ください!
最終更新日:
家庭用蓄電池選びにおいて、「容量」は大切な選択基準です。
容量は価格や性能に大きな影響を与えます。
また、5kWh未満のコンパクトなタイプから、15kWhを超える大容量タイプまで、家庭用蓄電池の容量は種類豊富です。
そこで今回は、初めに家庭用蓄電池の容量について解説し、日常的に使用する家電製品の消費電力量や容量の適切な選び方、容量別の人気製品を紹介します。
家庭用蓄電池選びで迷っている方はぜひ参考にしてください。
家庭用蓄電池の容量とは、
蓄電池に蓄えられる電力量のこと
です。
カタログやWebサイトを見ていて、「7.0kWh」や「10.0kWh」などの数字を目にしたことはないでしょうか。
この数字が容量で、単位は「kWh(キロワットアワー)」となります。
kWhの計算式 |
---|
kWh(電力量) = kW(電力)x h(時間) |
例えば、7.0kWhの家庭用蓄電池であれば、1kWの家電を7時間使用することが可能です。
一般的な照明器具は100W(0.1kW)程度の消費電力であるため、7.0kWhの電力量があると、70時間もの長時間使用することができます。
このように容量が大きい家庭用蓄電池であればあるほど多くの電力量を蓄えられ、 停電時に家電を長時間使用できるほか、蓄えた電力を自家消費するなど電気料金の節約が可能 です。
家庭用蓄電池は容量が大きいほど多くの電力を蓄えられ、長い時間家電製品を利用できる製品です。
ただし、容量が大きいほど価格も上昇する傾向にあり、単純に大容量の家庭用蓄電池を選ぶと、損をしてしまう可能性もあります。
適切な容量の家庭用蓄電池を選ぶためには、
日常的に使用する家電製品がどれほどの電力を消費するかまず知っておくことも大切
です。
下記に主な家電製品の消費電力を紹介しますので参考にしてください。
キッチン家電製品 | 冷蔵庫 | 150~500W |
---|---|---|
炊飯器 | 350~1300W | |
電子レンジ | 1300W | |
IHクッキングヒーター | 1400~3000W | |
オーブントースター | 1200~1350W | |
電気ポット | 700~1000W | |
ホットプレート | 1300W | |
生活家電製品 | テレビ | 150~300W |
エアコン | 800~1000W | |
洗濯機 | 500~900W | |
掃除機 | 1000~1100W | |
扇風機 | 50~60W | |
ドライヤー | 1200W | |
アイロン | 1200~1400W | |
照明器具 | 100W | |
携帯端末や パソコン製品 |
携帯電話(充電時) | 15W |
Wi-Fiルーター | 10W | |
デスクトップパソコン | 150~300W | |
ノートパソコン | 50~120W |
上記のように、家電製品により必要な電力には大きな違いがあることが分かります。
なお、上の表の数値は、
あくまで一般的な家電製品の消費電力の目安
です。
同じ家電製品でも、実際の消費電力とは異なる場合があります。
それでは、自分の家庭に適切な容量の家庭用蓄電池はどのように選べばよいのでしょうか。
1つは、
蓄電池を設置する目的から考える方法
です。
家庭用蓄電池を設置する目的には、太陽光発電システムで得た余剰電力の活用や深夜電力の活用などの目的があります。
また、
自分の家庭が1日で消費する電力量も、適切な容量選びのポイント
です。
1日にどれくらいの電力を消費するかによって、適切な容量も変化します。
さらに、停電時にどのような家電製品を使用するか、太陽光発電システムでどれくらいの発電を行っているのかも、容量の選択に重要なヒントを与えてくれます。
家庭用蓄電池の容量は、さまざまな視点から適切な容量のものを選ぶ方法がおすすめです。
ここでは、4つの観点から適切な容量の選び方を解説します。
家庭用蓄電池を設置する経済的な目的は、 主に「余剰電力の自家消費」と「深夜電力の活用」の2つ です。
「余剰電力の自家消費」は固定買取が終了した場合が想定できます。
太陽光発電システムの余剰電力を売電するよりも、家庭用蓄電池に余剰電力を貯め、夜間に自家消費するほうが経済的となる場合です。
余剰電力を自家消費する場合は、毎月の売電量を基準にしましょう。
1日あたりの売電量を蓄えられる容量の家庭用蓄電池を選択すると、余剰電力を効率的に使用できます。
「深夜電力の活用」は主に固定買取終了前の場合です。
太陽光発電システムで発電した電気は基本的に売電し、自家消費分は割安な深夜電力を家庭用蓄電池に貯めて使用することで、電気料金を節約できます。
しかしこの方法はダブル発電にあたり、一昨年(2018年)以前にFITを始めている方の場合は、FIT価格を下げられてしまうことに注意が必要です。
深夜電力を活用する場合は、ダブル発電用の蓄電池を使用しなければ、基本的に太陽光の消費が優先される仕組みとなることも覚えておきましょう。
そのため、深夜電力の活用は、太陽光の立ち上がりの朝と太陽光が沈み始める夕方から夜にかけて使用することが一般的となります。
家庭用蓄電池の設置目的に加え、1日あたりの消費電力量を把握しておくと、より適切な容量が判断できます。
例えば、深夜電力の活用を目的とし、1か月の平均電力消費が日中の時間帯で約210kWh、夜間の時間帯で約300kWhとなる家庭のケースで考えてみましょう。
日中の1日あたりの消費電力量は210kWhを30日で割った「7kWh」です。
この場合、7kWh前後の容量の家庭用蓄電池を選択すれば、日中も割安な深夜電力でまかなうことができます。
太陽光発電システムの余剰電力を活用する場合も、 売電量とともに1日あたりの消費電力量を考慮すれば、より詳細に必要な容量を判断できます。
なお、
1日あたりの消費電力量の把握は、電力会社の会員向けサービスからの確認が便利
です。
その他、毎月の電気料金が記載された検針票から、1日あたりの消費電力量を割り出すこともできます。
家庭用蓄電池を停電時の備えとして購入したい方には、停電時のどのような家電を使用するかから、適切な容量を判断できます。
ここでは、2つのパターンの使い方を考えてみましょう。
冷蔵庫 | 150W |
---|---|
テレビ | 150W |
携帯電話(充電時) | 15W |
リビングの照明 | 100W |
Wi-Fiルーター | 10W |
上記の家電製品を1時間使用すると、0.425kWhの電力量を消費します。
8.5kWhの容量があれば、約20時間使用できる計算です。
冷蔵庫 | 150W |
---|---|
テレビ | 150W |
携帯電話(充電時) | 15W |
リビングの照明 | 100W |
Wi-Fiルーター | 10W |
エアコン | 800W |
IHクッキングヒーター | 1400W |
エアコンや調理器まで考慮すると、1時間で2.625kWhの電力を消費します。
8.5kWhの容量では3時間強しか電力量は持ちません。
そのため、停電時にも空調や調理器具を利用したい場合は、より大容量の家庭用蓄電池が適しています。
また、容量だけでなく出力も重要となることも覚えておきましょう。
家庭用蓄電池の容量を判断するときに、太陽光発電システムの発電量から考えることも1つの手段です。
例えば、5kWの太陽光発電システムで年間発電量を5,500kWhと想定した場合、1日あたり約15kWhの発電が見込めます。
日中の平均的な消費電力量を4kWhと仮定すると、約11kWhが余剰電力となる計算です。
ただし、
太陽光発電システムの発電量は一定ではありません。
天候により、同じ5kWhの太陽光発電システムでも、1日あたり10kWhを下回る場合もあれば20kWhを超える場合もあります。
毎日変化する発電量に合わせて家庭用蓄電池の容量を判断するのは困難です。
したがって、太陽光発電システムの発電量はあくまで判断材料の1つにとどめることをおすすめします。
設置目的や1日の消費電力量を中心に、補助的に太陽光発電システムの発電量を考慮するとよい
でしょう。
ここからは、主要メーカーから販売されている人気の家庭用蓄電池を一覧で紹介します。
「5~7kWh」「8~10kWh」「10~15kWh」「15kWh以上」の容量別の分類です。
各容量帯の特徴とともに記載していますので参考にしてください。
5~7kWhは、家庭用蓄電池の中でも平均的なタイプです。
各メーカーからは多彩な機能・スペックの家庭用蓄電池が販売されています。
蓄電池ユニットを後から増設できる製品もあり、家庭用蓄電池を初めて導入する方にもおすすめなタイプ
です。
特徴 | 機能・価格・保証の三拍子が揃った全負荷型ハイブリッドシステム |
---|---|
容量 | 7.0kWh |
価格 | オープン価格 |
保証期間 | 15年 |
出力先 | 全負荷 |
特徴 | 世界初のクレイ型蓄電池 |
---|---|
容量 | 5.0kWh |
価格 | 1,650,000円(税別) |
保証期間 | 15年 |
出力先 | 特定負荷 |
8kWh以上は大容量蓄電池に分類され、8~10kWhの製品はその入口にあたるタイプです。
大容量蓄電池は固定価格買取制度終了を見越し、電力を多く蓄え、より効率的な経済サイクルを考える層に人気
があります。
ニーズの増加を受け、各メーカーからは機能性・利便性に優れた製品が販売されています。
特徴 | 自家消費優先や売電優先など3種類のモードを自由に選べる |
---|---|
容量 | 9.8kWh |
価格 | 3,262,000円(税別) |
保証期間 | 20年 |
出力先 | 全負荷 |
特徴 | 多様なライフスタイルに合わせて組み合わせられる |
---|---|
容量 | 9.8kWh |
価格 | 3,262,000円(税別) |
保証期間 | 15年 |
出力先 | 全負荷 |
特徴 | リーズナブルで高性能、高いコストパフォーマンスを誇る |
---|---|
容量 | 10.0kWh |
価格 | オープン価格 |
保証期間 | 10年 |
出力先 | 全負荷 |
10~15kWhの大型蓄電池は、以前は製品数に限りがあった容量帯でしたが、現在では多くの製品が販売されています。
「IH調理器やIoTシステムなどを利用している」「部屋数が多い」など、比較的消費電力の多い家庭におすすめのタイプ
です。
特徴 | たっぷり蓄えるスタンダードモデル |
---|---|
容量 | 11.1kWh |
価格 | ¥3,700,000円(税別) |
保証期間 | 10年 |
出力先 | 全負荷 |
ニチコン「U4M1」は次でご紹介する「U4X1」と同シリーズで容量違いです。詳しくはお問い合わせください。
特徴 | 大容量で高性能、業界最高峰のスペックが魅力 |
---|---|
容量 | 13.16kWh |
価格 | 3,373,000円(税別) |
保証期間 | 10年 |
出力先 | 全負荷 |
特徴 | 業界最大級の、大容量・高出力・高機能な蓄電システム |
---|---|
容量 | 12.8kWh |
価格 | 4,180,000円(税別) |
保証期間 | 15年 |
出力先 | 全負荷 |
15kWhは家庭用蓄電池の中で最も容量が多いタイプです。
停電時でも電力の心配をあまりすることなく利用できる点は、このタイプの大きな魅力です。
また、
多くの余剰電力を蓄えられるため、太陽光発電システムの自家消費にも適しています。
特徴 | 家庭用蓄電池では最大級の容量 |
---|---|
容量 | 16.6kWh |
価格 | 4,500,000円(税別) |
保証期間 | 10年 |
出力先 | 全負荷 |
特徴 | 業界最大クラスの容量とコンパクトサイズ |
---|---|
容量 | 16.4kWh |
価格 | 5,300,000円(税別) |
保証期間 | 15年 |
出力先 | 特定負荷・全負荷 |
家庭用蓄電池の容量は、蓄電池に貯められる電力量のことです。
適切な容量の選び方には、設置目的や1日あたりの消費電力量など、いくつかの視点があります。
自分の家庭の状況や環境と照らし合わせ、適切な容量の家庭用蓄電池を選択してください。
エネタウンでは、今回ご紹介したダイヤゼブラ電機「EIBS7」やファーウェイ「LUNA2000」をはじめ、さまざまな人気製品を取り扱っています。
メーカー正規品を低価格でご提供しているため、この機会にぜひご利用ください。
「お客様にピッタリの蓄電池をご提案する」ことをモットーに、エネタウン.jpを運営しています。
蓄電池やV2Hをご検討の方とのやり取りだけではなく、エネルギーに関する記事の執筆や監修を通して、卒FIT後の太陽光発電について皆様のお役に立てるよう、日々業務に取り組んでいます。
特に難しい「補助金についての解説」は、わかりやすくを念頭に、伝える努力をしております。 エネルギーの事ならいつでもお気軽にご相談ください!