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ポータブル蓄電池の性能比較

ポータブル蓄電池とは

手に持ったりキャリーバック式で持ち運びができる移動式小型蓄電池のことをポータブル蓄電池と呼びます。
近年、キャンプが流行していることから、需要が高まっています。

キャンプ以外にも災害における停電対策にも役に立ちます。
停電時は、最低でもライトとスマホの充電くらいは出来るようにしておかないと、生活に大きな支障をきたします。
ポータブル蓄電池があれば、スマホであれば20回以上は楽々充電が可能です。
ご家族がいる方は、比較的高額な定置型の蓄電池は難しくても、いざという時のためにポータブル蓄電池の導入を検討されてはいかがでしょうか。

この記事では、ポータブル蓄電池を選ぶ上でのポイントや、性能の違い、当社おすすめのポータブル蓄電池についてご紹介します。

ポータブル蓄電池で使われるリチウムイオン電池の種類

ポータブル蓄電池で使われる電池の種類は、リチウムイオン蓄電池がほとんどです。

ポータブル蓄電池で使われる電池の種類は、リチウムイオン蓄電池がほとんどです。
鉛バッテリーは重いことに加えて、エネルギー量が少ないので最近では使われることはほとんどありません。
では、リチウムイオン蓄電池の種類はどのようなものが使われ、どのような特性があるのでしょうか。

リン酸鉄系
リチウムイオン電池
マンガン酸系
リチウムイオン電池
三元系
リチウムイオン電池
チタン酸系
リチウムイオン電池
エネルギー密度 低い 高い 高い 低い
原料価格 安価 高価 高価 高価
想定サイクル数 1500~2000回 500回 700回 3000回

蓄電池の性能を比較するポイントの一つは、サイクル数です。
リチウムイオン電池のサイクル数とは充放電の回数を表しています。
サイクル数が多いほど長持ちしやすいということになります。

上記、表はあくまで目安であり、各メーカーがどのような制御をしているかでサイクル数や使用できる期間は変わっていきます。
詳しくはメーカーのパンフレット等に書いてある各製品ごとのサイクル数や保証期間を参照ください。

おすすめのポータブル蓄電池のご紹介

ポータブル蓄電池の蓄電容量

ポータブル蓄電池の容量は、200~3,000Whです。
もちろん数字が大きいほど、多くの家電製品を長く使用できます。
キャンプ等では500Whあれば十分楽しく過ごせます。

家族人数などによりますが、災害時は、最低1000Whは欲しいところです。
最近では「ポータブル蓄電池と呼べるのか!?」というレベルの、6,000Whの大容量な製品も発売されています。
ここまで来ると家庭用蓄電池サイズですが、主に工事やイベント等の電力を多く使う場面で使用されることが多いようです。

ポータブル蓄電池の選び方

蓄電容量の他に、ポータブル蓄電池を選ぶ上でのポイントをご説明します。
比較の材料となる項目を以下のに列挙しましたので順番に見て行きましょう。

ポータブル蓄電池を使って、何をどこまでしたいのか明確にしよう

 主な目的

ex: キャンプ等レジャー、防災、イベント等。

 他の使い方(停電時等)

主な目的以外にもどのような場面でポータブル蓄電池を使用するかを想定します。

 どの電化製品を使用したいか

使いたい製品の消費電力量を調べよう。

 何時間使用したいか

使いたい機器全ての消費電力量×〇時間=ポータブル蓄電池の蓄電容量 で目安をつけてください。

 出力端子

コンセント、USB、TYPE-C、シガーソケット有り無し、出力端子の個数、太陽光と連系可能等々

 予算

予算から逆算して、我慢できる機能を削っていく方針で検討するのも良いです。

ポータブル蓄電池を使って、何をどこまでしたいのか明確にしよう

日本製?海外製?違いは??

ポータブル蓄電池を選ぶ上で一つの指標として良いのが 「 日本製かどうか 」 です。
やはり日本製の方が安心ですよね。

特にリチウムイオン電池は、強い衝撃や使い方を誤ると発煙・爆発することもありますので気をつけてください。
日本では電気用品安全法(PSE)で技術基準を決めており、認証を受けた商品はPSEマークがついています。

2019年2月にはモバイルバッテリーにもPSEが義務化されましたが、残念ながらポータブル蓄電池はまだPSEを義務化していません。
ただ、PSEが取れないわけではないので、ポータブル蓄電池でPSEマークがあるものは会社として安全性に配慮していると考えて良いでしょう。

反対に海外製が良い面は、やはり価格になります。
ただし、極端に安いものは劣悪な製品である可能性がありますので注意が必要です。

現在では、日本で設計をして海外で安く生産し、また日本に持ってくるようなメーカーも増えてきています。
そういう会社は安全性が高く、低価格で供給できるような仕組みを構築しています。
ここは結構大事で、ただ単にシールを貼って「うちの商品!」と言うのと、設計から工場選定までキッチリやって「うちの商品!」というのは 大きな違いです。

また、保証期間やサイクル数だけでなく、保証期間内に故障した場合のサポートなどもチェックしておくと良いでしょう。

おすすめのポータブル蓄電池のご紹介

持ち運びのしやすさ

蓄電池というものは基本的に重いです。
ポータブル蓄電池でも2~15kgくらいあり、用途にもよりますが、あまり持ち運びがしにくいものを選ぶとかえって大変です。

キャンプやピクニック、夜釣りなどで利用したい場合は5kg以下くらいにしておかないと持ち運びに一苦労します。
5kg以上のポータブル蓄電池を選んだ時は、キャリーカートなどを一緒に購入すると良いでしょう。

また、15kg以上あるものは、キャスター付きのキャリーバックのようになっている製品も販売されています。

おすすめのポータブル蓄電池は?

ここまで説明して来ましたが、ご自身でポータブル蓄電池の細かい仕様を勉強して比較検討するのは非常に大変だと思います。
そんなあなたの為に、500W台と1000W台と3000W台でおすすめの製品をピックアップしました。 複数台を検討した結果、以下が当社おすすめのポータブル蓄電池です。

500Wh台のおすすめ

 ソーラーファクトリー P06 Plus

アルミ製の丈夫なボディ!非常時に役立つ各種出力
ポータブル蓄電池 ソーラーファクトリー P06Plus
モデル P06 Plus
リチウム電池 三元系
ソーラー充電
LED付
容量(Wh) 588
定格出力 600
保証期間 1年
サイクル数 約1000回
寸法 170x170x160(mm)
重さ 4.6kg
出力 コンセント、USB、TYPE-C、シガーライター
充電時間 約7時間

1000Wh台のおすすめ

 ソーラーファクトリー P10A

世界初!AC100Vと200Vの同時出力が可能なポータブル蓄電池
ポータブル蓄電池 ソーラーファクトリー P10A
モデル P10A
リチウム電池 三元系
ソーラー充電
LED付
容量(Wh) 1000
保証期間 1年
サイクル数 約1000回
寸法 432x386x163(mm)
重さ 21.8kg
出力 コンセント、USB、TYPE-C、ピンソケット
充電時間 約7時間

他社商品比較

エネタウン.jpではこれまで、住宅用の定置型蓄電池を主に販売しており、ポータブル蓄電池を扱っていませんでした。 今回、ポータブル蓄電池の取り扱いを開始するにあたり、各社の製品を比較しました。

比較する際のポイントは、最低限のスペック+価格+安全面を特に重視しました。
以下が比較表となります。

500W周辺のおすすめ

メーカー名 SOLAR
FACTORY
日本
プロフィックス
セイキ ECOFLOW Jackery IDX
型式 P06+ PVS-462 SKP480 R500 Jackery400 IPS-300AU
リチウム電池 三元系 リン酸鉄 リン酸鉄 三元系
ソーラー充電 - -
LED付 - - - -
容量(Wh) 588 462 473 403.2 400 300
定格出力 600 500 450 500 400 200
保証期間 1年 7年 1年 2年 2年 1年
サイクル数 約1000回 約700回 約500回 約500回
寸法 縦(mm) 170 340 299 250 230 223
横(mm) 170 65 180 160 133 138
高さ(mm) 160 200 162 208 167 147
単純体積 mm2 462 442 872 832 511 452
重さ 4.6kg 4.2kg 6.2kg 5.2kg 3.6kg 3.2kg
出力 口数
(コンセント)
2 2 2 2 1 1
コンセント
出力周波数
50/60Hz 50/60Hz 60Hz 50/60Hz 60Hz 60Hz
USB 1 2 4 4 2 3
TYPE-C 1 0 0 1 0 1
シガーライター 1 2 1 1 0 1
ピンソケット 0 0 0 0 0 0
充電時間 約7時間 約7時間 約6時間 約7時間 約7.5時間 約9時間

1000W周辺のおすすめ

メーカー名 荏原実業 日本
プロフィックス
SOLAR
FACTORY
Jackery ECOFLOW Smart Tap Aiper
型式 EB120 PVS-1346 P10A Jackery1000 EFDELTA
ポータブル電源
PowerArQ
Pro
DISCOVER
1200
ソーラー充電
LED付 - - - - - -
容量(Wh) 1200 1346 1000 1000 1260 1000 1200
最大出力 1000W 1000W 1600W 2000W 2000W
保証期間 1年 7年 1年 2年 2年 2年 3年
サイクル数 3000 1000 1000 500 800 500 1500
寸法 縦(mm) 294 342 432 332 400 333 525
横(mm) 166 177 386 233 210 273 420
高さ(mm) 365 255 163 243 270 235 405
単純体積 mm2 1781 1544 2718 1880 2268 2136 8930
重さ 12.6kg 13kg 21.8kg 10.6kg 13.6kg 10.4kg 25.0kg
出力 口数
(コンセント)
2 2 3 3 6 3 2
USB 4 2 4 2 4 2 2
TYPE-C 1 0 1 2 2 2 3
シガーライター 1 0 0 1 1 1 1
ピンソケット 1 2 0 0 0 1
充電時間 約7時間 約6時間 約7時間 約8時間 約2時間 約7.5時間 約9時間

そして、比較を基に弊社が選んだ製品がコチラ!!

おすすめのポータブル蓄電池のご紹介

おわりに

いかがでしたか?
台風や洪水などの自然災害は、いつ起こるか予測できず、その時が突然訪れます。
まずはポータブル蓄電池から備えておいてはいかがでしょうか。

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