蓄電池の材質は主に4つの種類に分けられます。身近なものに使われているものから、大型の施設に使用されているものまで、種類は様々です。
逆にスタンドアロンタイプは蓄電池本体についてあるコンセントを使用します。
家のコンセントへ出力はできませんが、コンセントから充電をします。
系統連系型の蓄電池に比べて工事が非常に簡易なので、太陽光発電システムを自身の判断でつけれないマンションやアパート住まいのご家庭でも簡単に導入しやすい蓄電池なんです。
種類 | 主な用途 | メリット | デメリット |
---|---|---|---|
鉛蓄電池 | 電動フォークリフト 自動車のバッテリー 産業用の非常用電源 |
低コストで高寿命 リサイクルがしやすい |
エネルギー効率が比較的低い |
ニッケル水素電池 | 充電式の乾電池 ハイブリッドカー 家庭用電化製品 |
小さくて軽い
過充電・過放電に強い 急速充放電が可能 |
自己放電が大きい 寿命が短い |
リチウムイオン電池 | 家庭用蓄電池 スマートフォン ノートパソコン |
小さくて軽い 充電回数が多い 寿命が比較的長い |
コストが高い |
NAS電池(ナトリウム硫黄電池) | 大型のエコ発電所 工業・商業施設 |
大容量
エネルギー効率が良い 寿命が長い |
ヒーターなどで加温が必要 |
鉛蓄電池
鉛蓄電池は、価格が低いことがメリットとしてあげられます。
蓄電池の中でも最も古い歴史を持ち、過充電に強いこと、広い温度範囲で動作する特徴があります。
安価で使用実績が多いことから、 車のバッテリーやフォークリフトの主電源、非常用電源等の幅広い用途で用いられています。
ニッケル水素電池
ニッケル水素電池は、基本的に高性能な電池で、過充電・過放電に強く急速充放電が可能であることから多く利用されてきました。
繰り返し利用しても性能が劣化しにくいのが利点としてあげられます。
また、使用可能な気温の範囲が広いことから、リチウムイオン電池が登場するまでは主力として活躍していた蓄電池です。
リチウムイオン電池
リチウムイオン電池は、私たちの日常生活を支えている機器によく使われている蓄電池です。ノートパソコンやスマートフォンなどがあげられます。
2019年にはリチウムイオン電池の開発に貢献した日本人研究者・吉野彰さんがノーベル化学賞を受賞したことで話題になりました。
リチウムイオン電池は、小型でも容量が大きく急速充電に対応しています。また、自然放電しにくく、未使用のままでも充電が減りにくいのが特徴です。
ただ、温度変化に弱く使い方次第では、寿命が短くなってしまう場合があるので注意が必要です。また、他の蓄電池に比べてコストも高めです。
家庭用蓄電池はリチウムイオンが使用されています。
NAS電池(ナトリウム硫黄電池)
NAS電池(ナトリウム硫黄電池)は、風力発電などの大規模な発電施設や、工業用機械に使われている蓄電池です。
日本ガイシ株式会社が世界で初めて実用化したもので、日本ガイシ社だけが製造しています。
大規模電力貯蔵施設や電力負荷平準化、 再生可能エネルギーの出力安定化対策等としての用途が期待されています。
2,500回以上の充放電が可能で、長期耐久性があり鉛蓄電池の約3分の1のコンパクトサイズで、長期にわたって安定した電力供給が可能です。