蓄電池辞書 蓄電池用語集

蓄電池に関する用語を判りやすく解説

系統連携

(けいとうれんけい)

太陽光発電や風力発電などの発電設備で発電した電力を、電力会社から受電する電力線と接続することを指します。

発電設備を電力会社の送電線または配電線に接続して運用している状態を「連系」ということもあります。
逆に発電設備を電力系統から切り離すことを「解列」といいます。

一般に、家庭用の太陽光発電などは小容量なので低圧の配電線と連系されます。
風力発電や自家発電など比較的大容量の場合は高圧の送電線に連系されます。

系統連系は、電力会社の電力系統に発電設備を接続することおよび状態のみを示しています。
電力会社の配電線に対して電力を送り込み、電力を電力会社が買い取る場合、「逆潮流ありの系統連系」といいます。 「逆潮流なしの系統連系」の場合、系統連系していても配電線には電力は送り込みません。
ただし発電設備で不足する電力を電力会社から買い取ることはできます。

太陽光発電や風力発電などの自然エネルギーを利用して発電された不安定な電力は、パワーコンディショナーとよばれる電力変換装置によって交流電力に変換し電圧や周波数を安定化して、一定以上の品質を保った電力に調節する必要があります。 また、電圧や周波数などが、電力会社が決めた規定値以上に変動した場合、自動的に解列できる装置を設ける必要があります。

自然エネルギーを使った太陽光発電は日射があるときだけ、風力発電は風があるときだけしか発電することができません。
したがって需要に応じて電力を発電したり、使用したりすることはできません。常時電力を使用したり停電などの非常時に使用したりする場合は、蓄電池に電力を蓄え必要なときに蓄電池を利用する必要があります。

蓄電池を使う場合、系統連系しているときは蓄電池の充電は電力会社から供給される電力で行ったほうが効率的です。 逆に太陽光などの自然エネルギーの余剰電力で充電するのは離島、山頂などの電力がないところ以外では非効率的とされています。