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勘違い !? 「トライブリッド」 関して 知って おきたい 基礎知識

皆様ごきげんいかがでしょうか、 エネタウン岡田です。

最近エネタウンでは、 「どの“トライブリッド”にしようか 悩んでいる」 この製品、「トライブリッドシステム はずなのに、どうして “トライブリッド”って書いて くれないの?もう頭が ごちゃごちゃする」 といったご相談をよくいただきます。
ニチコン株式会社が先駆け となり“トライブリッド”システムが 開発されてからしばらくたった今、 他社でも同様のシステムが 出てきていますが、他社がその言葉を 使っていないのには 理由があります。 ここで 今一度 “トライブリッド” とは 何なのか、 同じ ような システムは どれに 当たるのか 一緒に 確認 して いきましょう。

トライブリッド蓄電システムとは

トライブリッド 蓄電システム とは、
「太陽光発電」 「電気自動車」 「蓄電池」 必要な パワーコンディショナを 一体化 させた 夢の システムです!

パワーコンディショナを 1台に 集約する ことで、 3つの 機器が 生活リズムや 電気の 使用状況に 合わせて 賢く 連携します。

電気自動車を充電中

トライブリッド”という表記をニチコン以外で見ない理由

“トライブリッド”蓄電システムはニチコン 株式会社の長年の努力 により完成したもので、 業界初システム として販売開始しました。 これにより、同様のシステムは ニチコン社の独壇場だったわけ ですが、近年他社からも 同様のシステムが出てきており、 まさに成長している 市場になってきています。
ご存じの方も多い ように、「太陽光発電」「V2H」 「蓄電池」必要な パワコンを一体化したこの システムのことは広く “トライブリッド”として認知 されてきましたが、最初に 開発したニチコン社が “トライブリッド” 商標登録を取っている ため、他社はこの“トライブリッド” というワードを使うことが できません。
販売開始から月日も立ち、 “トライブリッド”としての認知が 広まる中、トライブリッドシステムと 同様のシステムを販売している これから販売していきたい というメーカーにとっては 「太陽光」「V2H」「蓄電池」 パワコンを一体型にした 同じようなシステムであっても “トライブリッド”という表記が できないというのが、背景として あります。

“トライブリッド”とは言わば 製品名そのもの。 成長期に来ているからこそ どのように表現するのか というところは、各社 頭を悩ませて試行錯誤 しているところです。

トライブリッド蓄電システムのメリット

全てのメリットをGET

トライブリッド 蓄電システムを 導入すれば、 蓄電池 V2H、 電気自動車の メリットを 全て 享受 できます。

太陽光発電、 V2H、 蓄電池を 別々に 購入 した場合、 各機器に 対して パワーコンディショナ が必要です。

このため、 合計で 3台の パワーコンディショナ を設置 することになります。

設置スペースとトータル費用

トライブリッド 蓄電システム であれば、 パワーコンディショナを 1台に 集約する ことが出来ます。

省スペースの 他にも、 個別で 機器を 導入する よりも トータルの導入費用を低く抑える ことが 出来ます。

電力の変換ロスを最小限に

太陽光、 蓄電池、 電気自動車は 電気を 直流(DC)で 扱います。

それに 対して 家庭内で 使用する 電気は 交流(AC) です。

「太陽光発電」 「V2H」 「蓄電池」を それぞれ 独立した システム として 導入したと 仮定 します。

この状態で 太陽光で 発電した 電気を 蓄電池に 充電し、 充電した 蓄電池の 電気を 電気自動車へ 充電すると、 直流(DC)から 交流(AC)への 変換が複数回 発生し 大きく電気をロス します。

トライブリッド 蓄電システム であれば、 変換による 電気の ロスを 最小限に します。

[各システムが独立]

電力の変換ロスあり

[トライブリッドシステム]

電力の変換ロスなし

停電時でも十分な電気を確保

「蓄電池だけ設置」 または 「電気自動車(V2H)だけ設置」。

これだと 蓄電容量の 制限 により 電気の 使用用途や 時間などを よく考えて 利用 しなければ なりません。

一方で、 「蓄電池と 電気自動車の 両方」 があれば 余程 大きな家 でない 限り、 停電時でも 残容量を 気にせず 電気を 使用する ことが できます。

もし 電気が なくなっても、 太陽光発電 から 充電する ことで 長期間の 停電にも 対応 できます。

柔軟な設計、導入時期も幅広く対応

トライブリッド 蓄電システム について

  • 「新築じゃないと難しいんじゃないの!?」
  • 「もう太陽発電は買っちゃったから意味ないんじゃないの?」

と思った 方は ご安心を。

太陽光発電 蓄電池 電気自動車 (V2H) 未導入
「ちょうど 3つとも 買おう 思って たの!」
なんて 人の方が 稀です。

・・*・・*・・*・・

多くの 太陽光発電 システムは 10年で 保証が 切れます。

一般的に、 太陽光発電 システムで 一番最初に故障 するのは 大半が パワーコンディショナ です。

太陽光 発電の 保証が 切れ、 パワコンが 故障した タイミングが 一つの 節目 です。

そんな時は トライブリッド 蓄電システムの 導入を ご検討 ください。

太陽光 発電の パワコンが 同時に 刷新 される ため、 太陽光 発電用の パワコン 修理費が 不要に なります。

・・*・・*・・*・・

また、 次の車に 電気自動車の 購入を 考えられて いる方も トライブリッド 蓄電システムの 検討を オススメ します。

蓄電池は 後から 追加 出来ます ので、 電気自動車 同時に 購入する 必要は ありません。

トライブリッド 蓄電システムを 導入し、 いつでも 蓄電池を 追加導入 できる 環境を整えておけば 整えておけば 、もし 蓄電池が 欲しく なった 時でも スムーズに 追加が 可能 です。

トライブリッド蓄電システムの検討タイミング

太陽光発電の 設置から 10年 近く 経過 しており、 電気自動車を 保有済み、 または 購入予定 の方は、 是非 トライブリッド 蓄電システム 導入を 検討 してみて 下さい。

製品紹介

ニチコン トライブリッド 蓄電システム

トライブリッド パワコン

製品画像 トライブリッドパワコン
型番 ESS-T1 ESS-T2
外形寸法 W727×H560×D257mm(取付金具、突起含まず)
本体質量 42kg
(取付金具含まず)
36kg
(取付金具含まず)
系統連携出力 電気方式 単相3線式
定格出力 5.9kW±5%(蓄電池のみ2.0kW)
定格出力電圧 AC202V
出力電圧範囲 AC202V±20V
定格周波数 50または60Hz
定格力率 0.95 1
電流歪率 総合電流歪率5%、各次電流歪率3%以下(定格出力時)
自立出力 電気方式 単相2線式
定格出力 3.0kVA±5%(蓄電池のみ2.0kVA)
定格出力電圧 AC101V
出力電圧範囲 AC101V±6V
定格周波数 50または60Hz
インバーター 変換方式 連携運転時:自励式電圧型電流制御方式
連携運転時:自励式電圧型電圧制御方式
スイッチング方式 正弦波PWM方式
太陽光発電
入力
接続方式 マルチストリング方式 -
制御方式 最大電力点追従制御(MPPT) -
入力回路数 3回路 -
定格出力電圧 DC380V/1回路 -
入力運転電圧範囲 DC50~450V/1回路 -
MPPT制御可能
電圧範囲
DC70~390V/1回路 -
最大入力電流 13.5A/1回路 -
最大入力電力 2.2kW/1回路、6.6kW/3回路 -
PVストリング
解放電圧
DC450V以下/1回路 -
変換効率
(系統連携時)
太陽光 定格出力時:95% -
蓄電池 定格出力時:94%
定格出力
可能時間
系統連携時(4kW) 110分
自立出力時(4kW) 105分
系統連携時(8kW) 225分
自立出力時(8kW) 215分
絶縁方式 非絶縁トランスレス方式
冷却方式 強制空冷方式
不要輻射 VCCI Class B 準拠
運転時騒音 40dB-A 以下
設置環境 設置条件 パワコン:屋外 標高2,000m以下(-30~+40°)
室内リモコン:室内(0~+40°)
動作温度 パワコン:-20~+40°
室内リモコン:0~+40°(結露なきこと)
希望小売価格(税抜) ¥1,100,000 ¥1,000,000

室内リモコン

製品画像 室内リモコン
型番 ESS-R5
外形寸法 W170×H140×D23mm
本体質量 320g
希望小売価格 トライブリッドパワコンに付属

V2Hスタンド

製品画像 V2Hスタンド
型番 ESS-V1
外形寸法 W762×H1305×D222mm(取付金具、突起含まず)
本体質量 91kg
ケーブル 約7.5m
充電部
(系統連携時)
電気方式 単相3線式
定格電圧 AC202V
定格周波数 50または60Hz
出力電力 6kW未満
放電部
(系統連携時)
電気方式 単相3線式
定格電圧 AC202V
定格周波数 50または60Hz
AC出力電力 5.9kW
放電部
(自立出力時)
電気方式 単相2線式
定格電圧 AC101V
定格周波数 50または60Hz
AC出力電力 3kVA
EV側電圧範囲 DC50~450V
不要輻射 VCCI Class B 準拠
IP等級 IP36
設置環境 設置条件 屋外 標高2,000m以下
-30~+40°
動作温度 -20~+40°
冷却方式 強制空冷方式
運転時騒音 40dB-A 以下
希望小売価格(税抜) ¥1,100,000

蓄電池ユニット 増設ユニット

製品画像 蓄電池ユニット
型番 ESS-BS ESS-BM
外形寸法 W572×H349×D239mm
本体質量 51kg 50kg
蓄電池公称容量 4.0kWh
蓄電池初期実効容量 3.8kWh(JEM1511による)
電池種類 リチウムイオン蓄電池
電池セル定格容量 2.8Ah
放電深度 100%
電池構成 1モジュールあたり28直7並、全2モジュール直列構成
蓄電池定格電圧 DC203.8V
蓄電池定格入力
動作電圧範囲
DC168V~DC224V
設置環境 設置条件 室内(-10~+40°)
動作温度 0~+40°(結露なきこと)
希望小売価格(税抜) ¥900,000

さらに詳しい情報は ニチコンのHP をご確認下さい。

パナソニック eneplat V2H蓄電システム

パワーステーション (パワコン)

製品画像
仕様 一般仕様 耐塩害仕様
型番 LJRE31B LJRE322B
設置場所 屋側側面
系統連系入出力 (交流) 6.0kW
自立出力 (交流) 200V接続時 6.0kVA(片相:3.0kVA)
100V接続時 3.0kVA
外形寸法 W525×H770×D162mm(取付板含む)
質量 約35kg(取付板含む)
使用温度範囲 -20℃~50℃(直射日光が当たらないこと)
希望小売価格(税抜) ¥968,000 ¥993,300

室内リモコン

製品画像 室内リモコン
型番 ESS-R5
外形寸法 W148×H120×D26.7mm
本体質量 約310g
希望小売価格(税抜) パワーステーション同梱品

V2Hスタンド

製品画像 V2Hスタンド
型番 LJV1671B
外形寸法 W420×H1250×D210mm
本体質量 約55kg (充放電ケーブル含む)
使用温度範囲 -20℃~50℃
希望小売価格(税抜) ¥1,100,000

蓄電池ユニット (屋内用)

商品画像
型番 LJB1335 LJB1367
蓄電容量 3.5kWh 6.7kWh
設置場所 屋内
外形寸法 W480×H660×D139mm W480×H660×D245mm
質量 (本体のみ) 約46kg 約70kg
動作温度範囲 0℃~40℃
希望小売価格(税抜) ¥1,040,000 ¥1,900,000

蓄電池ユニット (屋外用)

製品画像 室内リモコン
型番 LJB2363
蓄電容量 6.3kWh
設置場所 屋外
外形寸法 W649×H646×D333mm (脚部を含み、突起部含まず)
質量 (本体のみ) 約85kg
動作温度範囲 -10℃~40℃
設置温度範囲 -20℃~50℃ (直射日光が当たらないこと)
希望小売価格(税抜) ¥1,850,000

さらに詳しい情報は パナソニックのHP をご確認下さい。

更に詳しくQ&A

トライブリッド 蓄電池システム 導入 すると、 どんなこと 出来るように なるのか?

製品 への 理解 さらに 深める ために、 Q&A形式 お答え します。

質問

停電時、 200V 電化製品は 使用 できますか?

ニチコン社、 パナソニック社製 共に 全負荷 200Vを 標準搭載 しており、 停電時 にも 200Vの 電化製品が 使用 可能 です。

質問

家庭用 蓄電池 電気自動車 では、 どちらの 電気が 優先 使用 され ますか?

ニチコン社製

優先順位は トライブリッド 蓄電池 システム リモコン から 設定 できます。
初期設定 では、 蓄電池の 電気を 優先使用 するように なっています。
また、 電気自動車側 でも 設定が 可能で この場合、 電気自動車 設定が 優先 され ます。

パナソニック社製

優先順位の 設定は もちろん、 同時 放電を 選択する ことも できます。
無駄な 買電が 発生 しません。

質問

太陽光発電 家庭用 蓄電池 電気自動車 同時に 充電する ことは できますか?

ニチコン社製

同時には できません。
どちらの 充電を 優先するか 設定で 決めます。

パナソニック社製

同時 充電 可能です。 無駄に 売電 することが ありません。

質問

蓄電池を あとから 追加購入 できますか?

ニチコン社、 パナソニック社製 共に 可能です。
先に “トライブリッド” パワコンを 導入してから、 蓄電池を 検討する ことが できるので 安心です。

蓄電池と電気自動車を相互に蓄放電する機能をニチコンでは「エレムーブ」と名付けています。

どのように蓄放電するかは機器の設定で柔軟に変更が可能です。

ちなみに、 よく お問い合わせ いただく 下記製品は すべて 単機能 です。

〇ニチコン

V2H(EVパワーステーション) プレミアムモデル VCG666CN7

〇オムロン

V2X KPEP-A-SET-AC

〇ハンファ

Q.READY

・・*・・*・・*・・

2019年 問題による 売電価格の 低下を機に、 電気は 「売る」 から 「自分で使う」時代 に変化 しました。

家庭用 トライブリッド 蓄電池システムは そんな 時代背景が 生んだ 製品だと 言えます。

まだまだ 高価な製品 ではありますが、 政府は 自然エネルギー 蓄電池 ・電気自動車の 普及を 推進して いますので、 今後様々な 補助金や 助成金の仕組みが 整備される ことが 期待 出来ます。
自治体 によっては 既に 補助金が 給付されて いるところも あります。

“トライブリッド” タイプの パワーコンディショナーは、 太陽光発電が 付いている (特に太陽光 パワコンが 交換時期を迎えている という方) ・これから 付ける 予定、 という方には とても おすすめの製品 です。
この追記が “トライブリッドシステム”の 導入を 検討されている方に 届くことを 願っております。 もし 製品や 補助金に 関して ご不明なことや、 相談したい という 場合には いつでも 下記まで お問合せください! いつでも お待ち して おります♪

・・*・・*・・*・・

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お問い合わせ

0120-121-272
受付時間:平日10:00~18:00
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