最終更新日:2022年3月17日

【最新版】V2Hの対応車種|自動車販売メーカーごとに徹底解説!

近年におけるガソリン車から電気自動車へのシフトと歩調を合わせるように、V2Hの導入も進んでいます。
V2Hは電気自動車を蓄電池として活用ができて、導入することで多くのメリットがあるシステムです。

電気自動車を所有している、または購入を検討していて、V2Hの対応車種を知りたい人も多いのではないでしょうか。
当記事ではV2Hを導入したい人に向けて、自動車販売メーカー別でのV2Hの対応車種や、V2Hを導入する流れを徹底解説します。

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1. V2Hの導入前は対応車種のチェックが必須!

V2Hの導入前は対応車種のチェックが必須!

V2H(Vehicle to Home)とは、 専用のV2H機器を介して、電気自動車に蓄えた電力を家庭へと給電するシステムのこと です。

V2Hを導入することにより、電気自動車に蓄えた電力でテレビ・エアコンなどの住宅家電を稼働できます。
電気自動車を停電時のバックアップ電源として活用も可能です。

また、V2H機器は電気自動車への充電も行えます。
V2H機器の充電速度は普通充電(AC200V)の倍速であり、 電気自動車の充電が素早く完了することもメリット です。

V2Hを導入するためには、2つのポイントがあります。

・V2H機器を自宅に設置する
・電気自動車(電動車)がV2Hに対応している

V2H機器は、自宅の駐車スペース付近に設置することが一般的です。
さらに、電気自動車(電動車)がV2Hに対応している必要もあります。

V2Hは電動車を必要とするシステムであるものの、全ての電動車がV2Hに対応しているわけではありません。
V2Hに対応しているかどうかは車種によって異なります。
V2Hの導入前には、必ず対応車種のチェックを行いましょう。

1-1. 注意:輸入車・外車はV2H非対応

輸入車・外車の電気自動車はV2Hに対応していないことに注意してください。
V2H非対応の車種ではV2H機器に接続ができず、V2Hのシステムを利用できません。

輸入車・外車がV2H非対応の理由は、 V2Hが日本国内向けに開発された技術のため です。
海外ではV2Hがあまり利用されておらず、輸入車・外車にはV2Hへの対応機能が組み込まれておりません。

V2Hを導入するときは、国内自動車販売メーカーのV2H対応車種を用意する必要があります。

2. 【販売メーカー別】V2Hの対応車種全9選

【販売メーカー別】V2Hの対応車種全9選

V2Hの対応車種はまだ少ないことが現状です。
販売メーカー別でのV2Hの対応車種は、下記の通りとなっています。

メーカー 対応車種 特徴
トヨタ ・MIRAI
・プリウスPHV
・ハイブリッド車に強みがある
・本格的な電気自動車の展開が期待されている
ホンダ ・Honda e ・エンジン開発に強みがある
・将来的な電気自動車の展開を方針に定めている
日産 ・リーフ
・e-NV200
・EV開発の歴史が長い
・使い勝手のよい電気自動車を提供している
三菱 ・エクリプスクロスPHEV
・アウトランダーPHEV
・アイ・ミーブ
・ミニキャブ・ミーブ バン
・世界初の量産型電気自動車を販売した
・V2H対応車種のラインナップが充実している

ここからは、各メーカー・対応車種の詳細な特徴を解説します。

2-1. トヨタ

・MIRAI
・プリウスPHV

トヨタは1992年にEV開発部を設置し、燃料電池自動車や電気自動車の開発に着手 しました。
1996年には電気自動車の「RAV4 L EV」を販売しています。

ただし、トヨタは2021年時点で量産型電気自動車の販売がなく、EV開発では他メーカーに遅れを取っている状況です。
トヨタ初の量産型電気自動車は2021年10月に仕様が発表されたばかりであり、今後の展開が期待されています。

 2-1-1. MIRAI

MIRAIは2014年に発売された、世界初の量産型燃料電池自動車 です。
MIRAIの燃料は水素であり、V2H機器からの充電は必要としません。
水素充填は水素ステーションで行う必要があるものの、充填時間は約3分と早いことが特徴です。

また、MIRAIでのV2Hの給電機能は、停電など非常時にのみ対応しています。

 対応車種
車種名 MIRAI
蓄電容量 6.5Ah
普通充電時間 -
V2H充電時間 -
新車価格 710万円~

 2-1-2. プリウスPHV

プリウスPHVは、電気でもガソリンでも低燃費で走れるプラグインハイブリッド車として2017年に登場 しました。

プリウスPHVは充電時間が短いことが特徴です。
V2Hによる給電は非常時・通常時のどちらにも対応しています。

 対応車種
車種名 プリウスPHV
蓄電容量 8.8kWh
普通充電時間 AC200V:約2時間20分
V2H充電時間 DC500V(最大):約1時間20分
新車価格 338.3万円~

2-2. ホンダ

・Honda e

ホンダは1988年に電気自動車の基礎研究を開始し、1997年にはホンダ初の電気自動車である「EV Plus」のリース販売を行いました。
以降もハイブリッド車の「インサイト」や燃料電池自動車の「FCX」など、いくつかの電動車を発売しています。

また、ホンダは2040年までに全ての車を電気自動車または燃料電池自動車にする方針を明らかにしました。
将来的な電気自動車の展開に向けて挑戦する姿勢がうかがえます。

 2-2-1. Honda e

Honda eは、 2020年に発売されたホンダ初の量産型電気自動車 です。
丸みを帯びたモダンなデザインが特徴となっています。

Honda eは蓄電容量が大きく、V2Hで多くの電気製品を同時に使用可能です。
日常利用はもちろん、停電などの非常時にも安心して給電できます。

 対応車種
車種名 Honda e
蓄電容量 35.5kWh
普通充電時間 AC200V:約12時間
V2H充電時間 約6時間
新車価格 451万円~

2-3. 日産

・リーフ
・e-NV200

日産における電気自動車の歴史は古く、1947年には鉛電池を使用した「たま電気自動車」を発売しました。
1996年には世界初のリチウムイオン電池搭載電気自動車「プレーリージョイEV」を発売し、現在に至るまで数多くの電気自動車を販売しています。

日産の電気自動車は使い勝手がよく、電気自動車の普及に大きく貢献してきました。
現在も日産の電気自動車には根強い人気があります。

 2-3-1. リーフ

リーフは、 2010年に発売された量産型電気自動車 です。
リーフは世界的に人気があり、2019年にはグローバル累計販売台数が電気自動車として初めて40万台を突破しました。

リーフには、大容量バッテリーモデルのリーフe+もラインナップされています。

 対応車種
車種名 リーフ、リーフe+
蓄電容量 リーフ:40kWh、30kWh、24kWh
リーフe+:62kWh
普通充電時間  リーフ(40kWh)
AC200V:約16時間
 リーフe+
AC200V:約24.5時間
V2H充電時間 リーフ(40kWh):約8時間
リーフe+:約12.5時間
新車価格 リーフ:332.64万円~
リーフe+:441.76万円~

 2-3-2. e-NV200

e-NV200は、 多目的商用バンのNV200バネットをベースに開発された電気自動車 です。
2014年~2019年に生産されていました。

e-NV200には5人乗りのライトバンタイプと、7人乗りのミニバンタイプのラインナップがあります。
なお、日本におけるe-NV200の販売は2019年10月に終了しました。

 対応車種
車種名 e-NV200
蓄電容量 40kWh
普通充電時間 AC200V:約16時間
V2H充電時間 約8時間
新車価格 -

2-4. 三菱

・エクリプスクロスPHEV
・アウトランダーPHEV
・アイ・ミーブ
・ミニキャブ・ミーブ バン

三菱が電気自動車の研究開発を開始したのは、1966年です。
1971年には電気自動車ミニカバンEVを少数ながら納入するなど、EV開発において長い歴史があります。

三菱は世界初の量産型電気自動車を発売したメーカーでもあり、V2H対応車種のラインナップは豊富です。

 2-4-1. エクリプスクロスPHEV

エクリプスクロスPHEVは、 2018年に販売開始されたエクリプスクロスのプラグインハイブリッドモデル です。
バッテリーと2.4Lエンジンを内蔵し、航続可能距離の長さを強みとしています。

満充電の状態におけるV2Hの給電は、最大約1日分の電力量を供給可能です。
エンジンによる発電も行えば電力供給量はさらに増やせます。

 対応車種
車種名 エクリプスクロスPHEV
蓄電容量 13.8kWh
普通充電時間 AC200V:約4.5時間
V2H充電時間 約2.5時間
新車価格 384.89万円~

 2-4-2. アウトランダーPHEV

アウトランダーPHEVの販売開始年は2013年で、2012年に販売開始された2代目アウトランダーのプラグインハイブリッドモデル です。
21年モデルも発表されており、蓄電容量が20kWhと大容量になりました。

満充電の状態で、かつエンジンでの発電も組み合わせれば、最大約12日分の電力量を供給できます。

 対応車種
車種名 アウトランダーPHEV
蓄電容量 13年~18年モデル:12kWh
19年~20年モデル:13.8kWh
21年モデル:20kWh
普通充電時間  13年~18年モデル
AC200V:約4時間

 19年~20年モデル
AC200V:約4.5時間

 21年モデル
AC200V:約7.5時間
V2H充電時間 13年~18年モデル:約2時間
19年~20年モデル:約2.5時間
21年モデル:約4時間
新車価格 462.11万円~

 2-4-3. アイ・ミーブ

アイ・ミーブは、 2009年に発売された世界初の量産型電気自動車 です。
電気自動車への理解が進んでいない時期ながら先進的な技術を搭載し、完成度が高い電気自動車として注目を集めました。

なお、アイ・ミーブの生産は2021年に終了しています。

 対応車種
車種名 アイ・ミーブ
蓄電容量 アイ・ミーブ M:10.5kWh
アイ・ミーブ X:16kWh
普通充電時間  アイ・ミーブ M
AC200V:約4.5時間
 アイ・ミーブ X
AC200V:約7時間
V2H充電時間 アイ・ミーブ M:約2.5時間
アイ・ミーブ XAC200V:約3.5時間
新車価格 -

 2-4-4. ミニキャブ・ミーブ バン

ミニキャブ・ミーブ バンは、 2017年に同車種を改良して販売開始されたバンタイプの電気自動車 です。

ミニキャブ・ミーブ バンには2つの蓄電容量が存在し、16kWhは2シーターまたは4シーター、10.5kWhは4シーターで販売されています。

 対応車種
車種名 ミニキャブ・ミーブ バン
蓄電容量 10.5kWh、16kWh
普通充電時間  10.5kWh
AC200V:約4.5時間
 16kWh
AC200V:約7時間
V2H充電時間 10.5kWh:約2.5時間
16kWh:約3.5時間
新車価格 16kWh:243.1万円~
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3. 【5ステップ】V2Hを導入する流れ

【5ステップ】V2Hを導入する流れ

自分の所有している、または購入を検討している電気自動車がV2Hの対応車種と分かったら、V2Hの導入も検討しましょう。

V2Hを導入するときは、下記の5ステップで導入を進めます。

(1)情報収集 V2Hについての情報を集めて、導入するV2H機器を決めます
(2)業者の選定 V2Hを取り扱う業者に見積もりを依頼し、依頼する業者を選定します
(3)現場調査 業者が現場調査を行い、工事日を決定します
(4)工事契約と各種申請 工事契約を結び、V2H導入に必要な各種申請を行います
(5)V2H導入工事 V2Hの導入工事を着工し、工事完了後にV2Hが利用できます

情報収集からV2H導入工事の完了までには、少なくとも約2か月の期間がかかります。
V2H機器の在庫状況によっては取り寄せで時間がかかるケースもあるため、不安な人は業者に工事完了までの日数を確認しておきましょう。

また、V2Hを導入することで利用できる行政の補助金もあります。
V2Hに関する補助金を利用するときは「(4)工事契約と各種申請」の段階で申請を行うため、 事前に申請の準備を進めておくと導入がスムーズ です。

3-1. V2H機器の選び方

最後に、V2H機器の選び方を6つのポイントで解説します。

 機器のサイズ

V2H機器は一般的に自宅の駐車スペースに設置します。
駐車スペースに問題なく設置できるサイズを選ぶことが大切です。

 価格

メーカーや型番によってV2H機器の本体価格には違いがあります。
V2Hに関する補助金にはV2H機器の本体価格が安くなるものもあるため、利用できる補助金の額も含めて価格を考えましょう。

 機器タイプ

V2H機器の機器タイプには、電力会社の電力系統に接続する系統連系タイプと、接続しない非系統連系タイプがあります。
電気自動車による給電と、太陽光発電や電力会社からの電気を並行して利用したい人は系統連系タイプがおすすめです。

 送電タイプ

V2Hの送電タイプは停電時の電力供給にかかわり、特定負荷型と全負荷型の2種類があります。
停電時に任意の家電に給電したいときは特定負荷型、全ての家電に給電したいときは全負荷型がおすすめです。

 保証期間・内容

V2H機器を安心して使用したい人は、保証期間と保証内容を確認しましょう。
メーカーによる手厚い保証が受けられるV2H機器がおすすめです。

 操作方法

V2H機器は本体パネルで操作する以外に、スマートフォンの専用アプリやリモコンで操作できる製品もあります。
利便性を重視したい人は、本体パネル以外でも操作できる製品がおすすめです。

まとめ

V2Hを導入するときは、V2Hの対応車種を確認することが重要です。
V2Hは国産車にのみ対応しており、対応車種も決まっています。
2021年12月時点では、V2Hの対応車種は紹介した4メーカーの9車種のみです。

V2Hが利用できると分かったら、V2Hの導入を検討してみましょう。
V2Hの導入は5つのステップに沿って簡単に進められます。
V2H導入にかかる費用を知りたい、ライフスタイルに合ったV2H機器を選びたい人は、エネタウンにぜひご相談ください。

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監修

エネワールド株式会社 お客様サポート部 岸上朋子
エネワールド株式会社 お客様サポート部
岸上朋子

「お客様にピッタリの蓄電池をご提案する」ことをモットーに、エネタウン.jpを運営しています。

蓄電池やV2Hをご検討の方とのやり取りだけではなく、エネルギーに関する記事の執筆や監修を通して、卒FIT後の太陽光発電について皆様のお役に立てるよう、日々業務に取り組んでいます。

特に難しい「補助金についての解説」は、わかりやすくを念頭に、伝える努力をしております。 エネルギーの事ならいつでもお気軽にご相談ください!