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国の蓄電池、エコキュートに対する補助金である「子育てグリーン住宅支援事業」について
国の蓄電池、エコキュートに対する補助金である「子育てグリーン住宅支援事業」について

2025年「子育てエコホーム支援事業」の
蓄電池、高効率給湯器に使える補助金について 解説します!

はじめに

蓄電池やエコキュート導入をお考えの方は、今が入れ時です!
2025年度(令和7年度)に実施される「子育てグリーン住宅支援事業」補助金は2024年度補助金「子育てエコホーム支援事業」補助金の後継事業で、蓄電池やエコキュート導入にも補助の出る国の補助金です。今年度実施されている補助内容の傾向から、「子育てグリーン住宅支援事業」がどのような内容になるのか、分かりやすく解説・予想していきたいと思います。

子育てグリーン住宅支援事業とは

先述の通り、2025年度の 子育てグリーン住宅支援事業 は今年度の「子育てエコホーム支援事業」の後継にあたる補助金で、毎年その名前を変えて実施されている国の補助金です。この補助金は国土交通省・経済産業省・環境省の3省が連携し、2050年カーボンニュートラルの実現に向けて住宅の省エネ化の支援を強化するため取り組みである「住宅省エネキャンペーン」の一環です。

「子育て」と名を冠していますが、補助対象者は子育て世帯や若者夫婦世帯に限りません。
「子育て世帯」「若者夫婦世帯」は、本補助金においてそれぞれ以下のように定義されています。

子育て世代:申請時点で対象の年(2024年では2005年4月2日)以降出生した子を有する世帯
若者夫婦世帯:申請時点において夫婦であり、いずれかが対象の年(2024年では1983年4月2日)以降に生まれた世帯

蓄電池やエコキュートにおいてはどの世帯でもご利用いただける補助金なので、安心してくださいね。

「住宅省エネキャンペーン」には

  • 子育てグリーン住宅支援事業
  • 給湯省エネ2025事業
  • 先進的窓リノベ2025事業
  • 賃貸集合給湯省エネ2025事業

の4つの事業があります。

【子育てグリーン住宅支援事業】

【予算】

2,250億円(内リフォーム:400億円)

【補助対象】

令和6年11月22日以降に対象工事(リフォーム:リフォーム工事)に着手したもの
※蓄電池・高効率給湯器に属さない給湯器は「既存住宅の省エネリフォーム」開口部・躯体等の省エネ改修工事のエコ住宅設備に該当

【対象工事内容ごとの補助額】

省エネ住宅の新築における3省連携

対象世帯 対象住宅 補助額
すべての世帯 GX志向型住宅 160万円/戸
子育て世帯等 長期優良住宅 最大100万円/戸
ZEH水準住宅 最大60万円/戸

+

蓄電池を有数場合の補助事業 補助概要 補助率
DRに対応したリソース導入拡大支援事業(仮) DRに対応可能な家庭用等蓄電システムの導入を支援 1/3以内

既存住宅の省エネリフォームにおける3省連携

省エネ改修 開口部・躯体等の省エネ改修工事 既存住宅の省エネ改修 最大60万円/戸
その他のリフォーム工事 住宅の子育て対応改修など

【給湯省エネ2025事業】

【予算】

580億円

【補助対象】

令和6年11月22日以降に対象工事(リフォーム:給湯器の設置工事)に着手したもの
※高効率給湯器にあたる給湯器はこちらに該当

既存住宅の省エネリフォームにおける3省連携

省エネ改修 給湯器 高効率給湯器の設置 高効率給湯器 最大20万円/戸

【先進的窓リノベ2025事業】

【予算】

1,350億円

【補助対象】

令和6年11月22日以降に対象工事(断熱窓への改修を含むリフォーム工事全体)に着手したもの

既存住宅の省エネリフォームにおける3省連携

省エネ改修 高断熱窓の設置 高性能の断熱窓 最大200万円/戸

【賃貸集合給湯省エネ2025事業】

【予算】

50億円

【補助対象】

既存賃貸集合住宅において、一定の基準を満たしたエコジョーズまたはエコフィールに取り替える
※場合、機能ごとに設けられた定額を支援。
※従来型給湯器からの取替に限る

既存住宅の省エネリフォームにおける3省連携

省エネ改修 給湯器 既存賃貸集合住宅におけるエコジョーズ等取替 エコジョーズ/エコフィール 最大7万円/戸
※工事内容によっては追加の補助(今後公表)

「住宅省エネキャンペーン」は基本的に“「ZEH水準を大きく上回る住宅(GX志向型住宅)」の新築や、子育て世帯等を対象とする長期優良住宅やZEH水準住宅の新築を支援する新たな補助制度を創設し、賃貸住宅も含めて幅広く支援”することを目的としています。つまり“断熱性の高い新築支援をして、省エネを推進する”ことが目的です。
蓄電池やエコキュートは省エネリフォームの一部であるため、本補助金について触れるとなると住宅に対する補助の部分が大きくなってしまいますが、今回はあくまでも “蓄電池やエコキュートに活用できる補助金” としてご紹介するので、蓄電池やエコキュートにフォーカスしてご紹介していきます。

蓄電池や高効率給湯器(エコキュート)の補助金はどれくらい?

※2024年度(令和6年度)「子育てエコホーム支援補助金」を元にした予想となっております。

蓄電池、エコキュートに関係するのが「既存住宅のリフォーム」の「エコ住宅設備の設置」に当たります。
2025年度「子育てグリーン住宅支援事業」の上限補助額は、どのようなリフォームを行うのか、行う種類や箇所(リフォーム数)によって上限が解放されていくイメージです。

今年度の「子育てエコホーム支援事業」では、リフォーム単体に対しての補助も出ていました。未だ詳細の発表はありませんが、来年度も同様に出るのではないかと予想しています。

内容は違いますが補助金の仕組みが同様であることを前提に、今度は今年度「子育てエコホーム支援事業」、「給湯省エネ2024事業」の補助金情報と2025年度「給湯省エネ2025事業」の比較を見てみましょう。

<2024年度子育てエコホーム支援事業>

エコ住宅設備の種類 基準補助額
太陽熱利用システム 30,000円/戸
高効率給湯器 30,000円/戸
蓄電池 64,000円/戸

<給湯省エネ2024事業>

設置する給湯器 補助額
(基本額)
補助上限
ヒートポンプ給湯器(エコキュート) 8万円/台 戸建住宅:いずれか2台まで
共同住宅等:いずれか1台まで
電気ヒートポンプ・ガス瞬間式
併用型給湯器(ハイブリッド給湯器)
10万円/台

<給湯省エネ2025事業>

省エネ改修 給湯器 高効率給湯器の設置 高効率給湯器
(a)ヒートポンプ給湯器、(b)ハイブリッド給湯器、(c)家庭用燃料電池
定額(下記は主な補助額)
(a)10万円/台、(b)13万円/台、(c)20万円/台

比較可能な高効率給湯器に関して言うと、少なくとも今年度より約3万円ほど補助額が上がっていることが判ります。
このことから蓄電池に関する補助金や高効率に入らないエコキュートに対する補助額も増額するのではないかと予想します。
また、今年度は併用ができなかったDR補助金事業との併用できる可能性があります。
“省エネ住宅の新築における3省連携事業”では併用可能との情報が出ていますが、“既存住宅の省エネリフォームにおける3省連携事業”においては明らかになっていないので、確認が取れ次第更新してまいります。

まとめ

以上、2025年度「子育てグリーン住宅支援事業」についてご紹介しました。
情報が出ましたら順次更新していきますので、時々見に来てくださいね。

子育てグリーン住宅支援事業は蓄電池の補助金の中の1つです。
申請するには、登録された販売店や工事店のサポートが必要になってきますので、まずは検討段階でしっかりと パートナーとなる会社に相談いただくことが大事です。

エネタウンでは、一括で補助金申請まで代わってお手続きいたしますので、お気軽にエネタウンに相談してくださいね♪