蓄電池辞書 蓄電池用語集

蓄電池に関する用語を判りやすく解説

定格容量

(ていかくようりょう)

定格二次電圧、定格周波数および定格力率において、指定された温度上昇の限度を超えることなく、二次端子間に得られる皮相電力を「定格容量」と呼びます。

蓄電システムの性能を比較する上で重要となるのが、内蔵されている蓄電池の容量です。
これは、電池内部にどれだけ電気を蓄えられるか示す指標で、通常「kWh」もしくは「Wh」という単位を用いて示します。

この数値が大きいほど、大量に電気を蓄えることができ、長時間使用することができる製品であるといえます。
蓄電池は過充電過放電に弱いため、これを防ぐために、一般的なシステムでは、電池の容量が100%まで充電されたり、0%まで放電されたりしないように制御されています。

つまり、電池そのものの容量としてカタログに表記されている数値(定格容量)よりも、実際に使用可能(充放電可能)な容量は少なくなっています。
実際に家庭用蓄電システムを購入する際には、定格容量だけでなく、使用可能な容量も確認しておくことをお薦めします。

蓄電システムを検討する際に、どれくらいの容量があると、何時間、どれぐらいの電気機器を動かすことができるのか、考えておく必要があります。

例えば、1カ月の電気料金が1万円程度の家庭の場合、毎日約12kWh使っていることになりますので、使用可能な容量が12kWhの蓄電システムを導入すれば、普段通りの生活で丸1日分の電力量をカバーできます。
実際に、災害等で停電になった場合には、節約しながら使えば、もっと長時間カバーできます。