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V2Hの仕組みを詳しく解説!
機器の内部構造と具体的な設置の流れ

V2Hの仕組みを詳しく解説|機器の内部構造と具体的な設置の流れ

V2Hとは、 ビークルトゥホーム(Vehicle to Home)の略で、電気自動車(EV)に貯めた電気を家庭内で使えるようにする仕組みのことです。

近年では光熱費削減や停電対策として注目される一方、「機械の仕組みは?」「工事の流れがわからない」と悩む方も増えています。

そこで今回は、V2Hの内部構造から設置の流れまでわかりやすく解説しました。

V2H機器の内部構造
V2Hを使ってEVに充電します

V2H機器の内部構造

V2Hの内部には、EV(直流)と家庭内の電気(交流)という異なる電流を双方向使用できるよう変換する「パワーコンディショナー」が搭載されています。

本記事で解説する内部構造については、V2H大手のニチコン株式会社の特許6892344やEVパワー・ステーションの取扱説明書を参考にしました。

パワーコンディショナーの内部構造

V2H機器では、充電部・放電部ともに100Vと200Vを配電できる 「単相3線式(中性線を含む3本の電圧線を使った単相交流)」 が採用されています。

パワーコンディショナー内部には 「系統(電力会社配電線網)接続用端子」「外部電源接続用端子」「負荷接続端子」 などがあり、蓄電システムや太陽光発電と接続する端子の間に電力変換回路(双方向AC/DCコンバータ・DC/DCコンバータなど)を設けることで、電流を変換する仕組みになっています。

なおV2Hの機種によりますが、充放電コネクタをもちいた通常時のEV充電や家庭内への放電は、 単相3線式、電圧AC202V、周波数50か60Hz、出力6kW未満 です。

V2Hの具体的な設置の流れ

V2Hの具体的な設置の流れ

V2Hは専門資格を持った電気工事士が工事を行います。

ここでは具体的な設置の流れを解説しますので、ご自宅への設置をイメージしながらご覧ください。

V2H機器の設置場所を最終確認

現地調査の結果から、V2H機器に最適な場所を最終確認します。

V2H機器には 「EVから7.5m以内」「分電盤から50m以内」 など規定があるため、慎重に検討しましょう。

コンクリート基礎工事

V2H機器は80kg〜90kgと非常に重いため、傾きや浸水を防ぐため コンクリートで頑丈な基礎を作ります。

砂利や土には鉄筋コンクリートで強度確保を行ったり、既存コンクリート上に設置する場合はブロック基礎のみで済むこともあります。

V2H機器の本体設置工事

基礎にアンカーボルトを打ち込み、V2H本体を頑丈に固定します。

コンクリート打設後、完全に固まるまで3日〜1週間程度あけて行うのが一般的です。

分電盤にV2H専用回路を取付

家庭の電気をコントロールする 「分電盤」にV2H専用回路を追加します。

V2H専用回路の役割は、 ①V2H用のブレーカーと②停電時に使用する切り替えスイッチの2つです。

V2H機器をつなぐ配線の工事

分電盤にV2H専用回路を追加したら、実際に家庭内の電気とV2H機器をつなぐための配線工事を行います。

配線は障害物の少ない床下や屋根裏を通すことが多いのですが、ご家庭によって最適な配線ルートが異なりますので、よく作業員と相談しましょう。

配線工事後、 V2H機器にケーブルを接続したら工事は完了です。

システムの設定と動作確認

すべての配線接続が完了したら、 EVへの充電や放電、太陽光発電との連携、スマホ操作など動作確認 を行います。

最後に停電時の自立運転の動作確認も行い、災害時に非常用電源として正常に機能するかをチェックし、すべての確認が完了です。

V2Hの設置なら実績豊富なエネタウンへ

V2Hの設置なら 実績豊富なエネタウンへ

V2Hを設置すれば電気自動車の蓄電を有効活用でき、 節電や災害時の備えとして効果を発揮 します。

もしV2Hの導入を迷われている方は、エネタウンまでご相談ください。

V2Hの設置や補助金申請など、実績豊富なスタッフがお客様目線でサポートいたします。

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