V2H機器の内部構造
V2Hの内部には、EV(直流)と家庭内の電気(交流)という異なる電流を双方向使用できるよう変換する「パワーコンディショナー」が搭載されています。
本記事で解説する内部構造については、V2H大手のニチコン株式会社の特許6892344やEVパワー・ステーションの取扱説明書を参考にしました。
パワーコンディショナーの内部構造
V2H機器では、充電部・放電部ともに100Vと200Vを配電できる 「単相3線式(中性線を含む3本の電圧線を使った単相交流)」 が採用されています。
パワーコンディショナー内部には 「系統(電力会社配電線網)接続用端子」「外部電源接続用端子」「負荷接続端子」 などがあり、蓄電システムや太陽光発電と接続する端子の間に電力変換回路(双方向AC/DCコンバータ・DC/DCコンバータなど)を設けることで、電流を変換する仕組みになっています。
なおV2Hの機種によりますが、充放電コネクタをもちいた通常時のEV充電や家庭内への放電は、 単相3線式、電圧AC202V、周波数50か60Hz、出力6kW未満 です。