どんどん需要が高まる家庭用蓄電池。
どうして需要が高まってきているのでしょうか。蓄電池を導入するメリットは何なのでしょうか。
「自家消費」「電気代削減」「カーボンニュートラル」「災害対策」などがキーワードとなっていると考えられます。
自家消費・電気代削減
卒FITを迎えた既設太陽光があるご家庭の方は、FITの恩恵を受けていたころに比べると売電収入を見込めません。なぜなら売電単価がガクッと下がってしまうからです。
既設新設問わず、太陽光事業者に対しては、作った電気は売るよりも使う時代!とよく耳にします。蓄電池を販売するときのキラーフレーズ的にもなっていますが、昼間大量に作って余ってしまう電気を安い単価で売るよりは、自家消費して使い切ってしまう方が、実際とても効率的とも言えると思います。
また、昨今の電気料金の高騰が著しいという現状から、電気代削減というワードもよく目にします。作った電気をためておいて、夜になって発電しない時間帯でも昼の余剰電力を余すことなく使う。そうすることで電気代削減に繋がり、経済効果を生むとも考えることができるのではないでしょうか。
カーボンニュートラル
2020年10月、政府は2050年までに温室効果ガスの排出を全体としてゼロにする、「カーボンニュートラル」を目指すと宣言して以来、再生可能エネルギーへの注目が一気に高まりました。その中で電力部門では脱炭素化を実現するため、再生可能エネルギーは最大限導入すると指針が示されたことから、コストを削減しつつ、周辺の環境との調和を図りつつも変動する出力を調整していくために蓄電池を有効活用していくことが必要となってきます。
脱炭素社会を実現するためにも非常に重要な立役者ともなりそうです。
災害対策
災害対策として家庭用蓄電池導入を想像する方も多いのではないでしょうか。
実際、家庭用蓄電池のお問い合わせは、直近に起こった災害の状況を見て蓄電池導入のご相談をいただく方や実際に被災されたなどが数多くいらっしゃいます。
東日本大震災が起こった際、停電の復旧にかなりの時間を要しました。
震災の際には東北電力エリア・東京電力エリア・北陸電力エリアで多くのダメージを受けました。
全体の約80%が停電発生から復旧までに3日、約14%が8日要しました。
その他の地域では、停電から復旧までに3カ月以上かかった地域もありました。
原子力発電や火力発電所など、電力を供給する大規模設備に頼っていると、災害が直撃したときの被害も甚大です。
大規模な災害による停電は、数日から数カ月に及ぶ可能性もあります。
これから起こるとされている南海トラフ地震など、これからくる大きな災害に備えるという意味で注目が集まってきています。