蓄電池辞書 蓄電池用語集

蓄電池に関する用語を判りやすく解説

スマートハウス

(すまーとはうす)

スマートハウスはIT技術を使って家庭内の消費エネルギーを制御した住宅を指し、1980年代のアメリカで初めて提唱された住宅概念です。

現在のスマートハウスの概念はさらに進み、太陽光発電システム、蓄電池、家電、住宅機器のエネルギーコントロールにより、世界規模の重要課題となっている二酸化炭素の排出削減を実現できる省エネ住宅を指すようになっています。

CO2を排出するエネルギー消費を抑えることで自然と地球環境の保全に配慮しつつ、 光熱費の削減や住まいの防災性能向上をはじめ様々なメリットを得られることから、スマートハウスは大きな可能性を秘めた住宅と言えるでしょう。

そしてこのスマートハウスの核となるシステムがHEMS(ホーム・エネルギー・マネージメント・システム)です。
HEMSとは住宅内にあるエネルギー機器と家電をネットワーク化することで、エネルギー使用量の管理を行って最適化するシステムを指します。

スマートハウスは次世代電力網として期待のかかるスマートグリッドにおいても必要不可欠とされており、系統電力の受容と供給のバランスをIT技術を駆使して制御するスマートグリッドの基盤となると言われています。
また、エネルギー効率の高い都市づくり構想のスマートシティ(スマートコミュニティ)の最小単位と位置づけられている点も、今後の社会システム整備おいて重要な役割を担うことになってくるでしょう。

中国やインドではすでに都市インフラにおいて二酸化炭素排出量の少ない社会システムの構築が公共工事で行われており、日本においても政府がスマートシティ事業へのバックアップをする方針を固めています。
近い将来スマートハウスが並ぶスマートシティが、全国各地で見られるようになるのも夢ではないかもしれません。