蓄電池用語集
交流
(こうりゅう)
電気の流れには交流と直流の2つがあります。
このうち交流は電気が導線の中を流れる時、電気が流れる向き(電流)、電気の大きさ(電流)、電気の勢い(電圧)の3つが周期的に変化して流れますが、直流はこれら3つが変化せず安定しています。
家庭でコンセントから取れる100V電源は50Hzまたは60Hzの交流電源のため、使用する家電製品や設備機器の電気は全てこの交流電源で、電源から流れ込んだ電気は常に行ったり来たりを繰り返しています。
交流送電は変圧器を用いた電圧の変換が容易な点で、電圧を高くすれば送電時の電流損失が抑えられる上、遠距離にも送電できるというメリットがあります。
また、家庭内の電気製品は電気回路や内蔵電池では、テレビ、携帯電話、ノートパソコンのように直流電源を使用するものも多くあります。
これら電気製品は独自のコンバーターで直流電流へ変換しているのですが、これは交流電源から直流電源への変換が容易であるからできるためで、逆に直流電源から交流電源への変換は容易ではありません。
蓄電システムには、蓄電池に加えパワーコンディショナと呼ばれる装置が含まれており、 ここで電力系統から供給される交流電気を直流電気に変換して蓄電池を充電し、 蓄電池を使用する際には貯めた直流電気を交流電力にして負荷に供給するという制御が行われています。