蓄電池辞書 蓄電池用語集

蓄電池に関する用語を判りやすく解説

マイクログリッド

(まいくろぐりっど)

既存の原発や火力などの大規模な発電所からの送電電力に依存することなく、エネルギーの供給源からの送電と消費までを行う施設をもつ小規模なエネルギー・ネットワークのことを指します。

二酸化炭素排出量の少ない発電施設や蓄電池などを組み合わせてエネルギー供給源とし、学校や病陰団地など特定地域に電力を供給する形式となります。

発電施設としては二酸化炭素排出量の少ない分散型電源(太陽光発電、風力発電、バイオマス発電、コジェネレーションなど)等を使用します。

その間欠的なエネルギー供給特性を補い、住宅、オフィス、学校などのエネルギー需要特性と適合させるよう、情報通信技術を利用してネットワーク全体を管理運転することが必要とされます。

一般的には電力網に通信や制御機能を設備することで、停電防止や送電調整などを行い人件費を削減したり、新たな発電業者と契約することを可能にする既存の電力供給システムの延長に研究されているスマートグリッドとは異なります。
建設費用が安価で、送電によるエネルギーロスが少ないなどのメリットがあり、分散型電力網、分散型電源とも呼ばれます。

マイクログリッドの実現が最も期待されているのは発電所から離れ、送電システムの敷設・設置が困難な地域である離島などが挙げられます。